ベンダー
English

DIMENSIONS: 中南米のバンキングにおけるITの課題と優先事項:2024年版

Create a vendor selection project
Click to express your interest in this report
Indication of coverage against your requirements
A subscription is required to activate this feature. Contact us for more info.
Celent have reviewed this profile and believe it to be accurate.
We are waiting for the vendor to publish their solution profile. Contact us or request the RFX.
Projects allow you to export Registered Vendor details and survey responses for analysis outside of Marsh CND. Please refer to the Marsh CND User Guide for detailed instructions.
Download Registered Vendor Survey responses as PDF
Contact vendor directly with specific questions (ie. pricing, capacity, etc)
2024/08/25

顧客向けサービスのために社内のアジリティを追求

Key research questions

  • 2024年に中南米の銀行のIT戦略を推進する優先事項は何か?
  • 商品とITの最重点投資分野はどこか?
  • 銀行はオープンバンキング、生成AI、BaaS、エンベデッドファイナンスをどの程度重視しているのか?

Abstract

中南米では近年、支援的な規制政策と枠組み、モバイルインターネットの導入プログラム、デジタルコンシューマーサービス (特に決済サービス) の急速な拡大を受け、コンシューマーバンキングのデジタル化がますます進んでいる。しかし、国によってはデジタル化のさらなる推進に向けて課題が残っているため、将来の投資の優先事項と計画は銀行によって違いがある。

今年と来年のIT予算は増加しているものの、個々の銀行や国によって状況は異なっている。しかし、中南米地域にはいくつかの共通のテーマがある。例えば、この地域の銀行は、新しいデジタル顧客の獲得、デジタルチャネルのエクスペリエンスの向上、オープンバンキングのエコシステムへの参入に焦点を当てている。オープンバンキング/ファイナンスのための戦略は大半の銀行が導入しているが、レガシーなテクノロジーにより制約により、こうした取り組みにますます制約が生じている。実際、中南米地域のIT投資の優先事項を俯瞰すると、社内基盤のアップグレードと、顧客向けの提案や商品提案の向上との間で微妙なバランスがとられている。

もう1つの共通のテーマとして、高度なアナリティクスやAI (生成AIを含む) といったデータテクノロジーの優先度が高いことがある。この地域では、顧客向けのイニシアチブへの生成AI機能の導入が期待されており、他の地域で今年優先度が高かったサポートチャネルやマーケティングへの生成AI機能の導入はそれほど重視されていないという特徴が見られた。

リテールバンキング業界におけるビジネス上の課題とテクノロジーの優先事項を明らかにするため、セレントは世界のリテールバンクのシニアエグゼクティブを対象に今年で3回目となる「The Celent Dimensions Survey 2024」を実施した。この調査では、中南米地域の金融機関から参加した29名の回答者の知見や意見をもとに、同地域全体の意識を詳細に分析すると同時に、今後1年間の主なテクノロジーの優先事項と、最も大きな変化が見込まれる商品およびプロセスを明らかにしている。

主な調査結果:

  • 回答者の41%は、フィンテックやその他のチャレンジャー企業による競争上の脅威が増していると考えているが、この懸念は近年着実に低下している。
  • 59%がIT戦略の推進要因の上位3項目の1つとして「レガシーまたはサポートが終了するシステムやプラットフォームの入れ替えまたは最新化」を挙げており、「顧客エクスペリエンスの向上」を挙げた回答者 (41%) よりも多かった。
  • 38%が商品レベルの主な優先事項に「コンシューマーバンキングチャネル」を、34%が「デジタル口座開設」を挙げており、「中小企業のデジタルチャネル」「オープンバンキング」「ローンオリジネーション」への投資を挙げた回答者よりも多かった。
  • 52%が、オープンバンキングやオープンファイナンスのイニシアチブを進める上で現在のシステムが制約になっていると回答しており、昨年のわずか8%から増加している。
  • 72%が2024年に生成AIを使用した新しい顧客向けサービスを開始する予定であると回答している。

Related Research