テクノロジーが革新する日本の資本市場プラットフォーム
2023/07/28
Eiichiro Yanagawa
東京金融情報/ テクノロジーサミットを振り返り:Part 1
東京金融情報/ テクノロジーサミットは、金融機関のIT、データおよび営業担当エグゼクティブが一堂に会する、日本では唯一のイベントである。本年の会議アジェンダは以下の重要テーマを含み、ITおよびデータ管理を担当するエグゼクティブ、ソートリーダーをパネリストに迎え、データとテクノロジーが革新する日本の金融業界の未来を議論した。
- 基調講演:資本市場のエコシステムを成長ドライバーに ― 日本市場の繁栄に向けて
- キーノートパネル:テクノロジーが革新する日本の資本市場プラットフォーム
- テクノロジーパネル:DXの加速ために、テクノロジーをリデザインする
- 今後のコミュニケーションに関するコンプライアンス
- ESGパネル:投資戦略と意思決定を変えるESGの本質
- ポストトレードパネル:ポストトレードサービスの未来―プロセスを簡素化する新しいテクノロジーとは?
- 高頻度取引(HFT)に対応したローレイテンシー・インフラの構築と最適化
- ディスクロージャーのハイライト:新世界におけるセキュリティとプライバシーの未来
セレントは、2つのパネルディスカッションにおいてモデレーターを務めた。
キーノートパネル:テクノロジーが革新する日本の資本市場プラットフォーム
パネリスト
- 白木 信一郎 氏 | あいざわアセットマネジメント 代表取締役社長
- 永堀 真 氏 | フィリップ証券 代表取締役社長
- 別所 昌樹 氏 | 日本銀行 決済機構局 FinTechセンター長
パネルアジェンダ
- ポストパンデミックの資本市場における優先課題とテクノロジーの対応
- 今後の制度改正対応の課題と優先事項
パネルの冒頭で、セレントは金融テクノロジーのグローバル動向を報告した。
モデレーター・キーノート:テクノロジーが革新する日本の資本市場プラットフォーム
- グローバル資本市場のテクノロジートレンド
- 日本の市場参加者の取り組み
我々は今COVID-19の難局を克服しポストパンデミックの新たな資本市場に対峙している。キャピタルマーケッツのみならず、ビジネス全般から個人消費、医療、教育など、 社会生活のすべてを根本的に見直す必要に迫られている。米欧の低金利局面は終わり、金融・資本市場の焦点はインフレと金融引き締めの綱引きに移った。金利/ 為替/ 株価の市場ボラティリティと変化のスピードは想像を超え、その最終的な規模と出口は見えていない。変わらぬ原則はただ一つ、 その革新はテクノロジーがドライブすること。 セレントは5つの優先事項から、グローバル資本市場のテクノロジートレンドを概観した。
日本の市場参加者の取り組みはどうか?セレントが2022年秋に実施した「セレントサーベイ:テクノロジーが革新する日本の資本市場プラットフォーム」の結果は、難局を克服しポストパンデミックの資本市場を切り開く日本の市場参加者の取り組みを伝える。本基調講演では、日本の資本市場におけるITイニシアチブの変化とそこでのリソース課題についても言及した。