「モノのインターネット」時代における生命保険引受け業務の進化 :保険証書発行後引受け
2014/11/24
Abstract
生命保険会社は生命保険契約の締結にあたり、何世代にもわたって同じ情報と手法を用いてきました。セレントの最新レポートでは、「Post-Issue Underwriting(保険証書発行後引受け)」と呼ばれるアプローチを取り上げています。問題は、保険会社がウェアラブルや埋め込み型センサーといった新たなソースからの情報を使って、保険証書の発行後も、絶え間なく引受け業務(continuous underwriting)を続けることがきるかという点にあります。
セレントが行った調査の回答者は、上記コンセプトの妥当性とその受容度、業界と顧客にもたらすメリットについて見解を示しています。
また、このアプローチに適したデータについての見解や様々なデータソースに対する信頼度についても回答者の意見が示されました。
「調査結果をみる限り、保険会社はこのアプローチに関心は抱いているものの、まだそれを導入する段階には至っていないことがわかります。インターネットユーザーが年をとり、ウェアラブルやセンサーの普及が広がるにつれ、今の状況に変化が生じるのか注目したいところです」と、セレントの生命・年金保険グループのリサーチディレクターでレポートを執筆したトム・スケールズは述べています。