保険ビジネスを変える6つの要素
2018/02/13
マイク・フィッツジェラルド
顧客中心主義のデザイン、アジャイル、マイクロサービス、クラウド、API、DevOps
Key research questions
- 保険ビジネスを変える6つの要素にはどのようなビジネスのケースがあるか?
- これら6つの要素の詳細は何か?
- 保険会社が打つべき次の一手とは?
Abstract
保険会社がデジタルビジネスに対応しなければならないプレッシャーが強まっています。本レポートは、ビジネス対応によって得られる利益を定量的に分析し、保険会社が打つべき次の一手を提案します。
クラウド、API、マイクロサービスアーキテクチャの採用と、顧客中心主義の(カスタマーセントリックな)デザイン、アジャイル、DevOpsの利用増加は、保険商品の開発を根本的に変えています。現在、保険会社は脅威とチャンスの両方に同時に直面しています。急激に変化する顧客の期待と利益率の低下は、損害保険会社と生命保険会社の両方を脅かしています。ミレニアル世代の保険加入率の低下や保険に対する無関心さは生命保険会社の成長を阻害しています。ドライバーレスの自動運転車やセンサー(Internet of Things)などの技術により、損害保険会社の収益縮小は確かです。ほとんどの保険会社は現在、こういった状況に対応できていません。
しかし、保険会社のニーズに応じて、テクノロジーとその活用手法が進化を遂げています。セレントは本レポートで、この新しい考えの土台となる6つの要素をつきとめます。まずテクノロジーアーキテクチャの観点で、クラウド、マイクロサービス、およびAPIの3つを取り上げます。そして、残りの3つは実際の活用手法で、は顧客中心主義の(カスタマーセントリックな)デザイン、アジャイル、DevOpsです。伝統的な保険会社はどうすればイノベーティブな保険会社に追いつき、追い越せるのでしょうか。まずはどのような選択肢があるのか深く理解することから始めなければなりません。このレポートはそうした目標への第一歩となるでしょう。