Abstract
本レポートでは、4つの特に優れたレガシーシステム/エコシステム変革プロジェクトを評価しているが、それらのプロジェクトは多くの保険会社にとっての課題を示している。コアシステムのリプレース、アプリケーションの再設計、およびテクノロジー・インフラの最新化は、高いリスクを伴うことが多い主要タスクである。
保険会社は長い間システムの最新化を検討してきており既に取り組んでいる保険会社もあるが、ほとんどの保険会社はレガシーシステム/エコシステム変革プロジェクトを開始または計画しているところである。
セレント・モデルインシュアラー・アワード2019では、レガシーシステム/エコシステムの変革のカテゴリーで4社を表彰している。
受賞企業 |
プロジェクト |
概要 |
Erie Insurance |
Commercial Account Quote and Application System (QAS) |
Commercial Account Quote and Application System (QAS)は、異なるプロセスを統合し、ひとつの最新ユーザーインターフェースを作るためにレガシーシステムをサポートする。それらの変化によりErie Insurance(ERIE)の仲介業者は、複数の商品をひとつの「アカウント」として能率的に見積もることができるようになる。 |
Nedbank |
SAHARA – Single-solution Transformation Programmes |
NedbankのプロジェクトSaharaの目的は、生命保険および損害保険の商品を一つの保険証券管理システム(PAS)に移すことであった。このプロジェクトは予定の時間より早く、予算を下回って達成された。 |
Sompo Japan Nipponkoa Himawari Life, Inc. |
Transformation to ‘Trinity’ Model |
損保ジャパン日本興亜は、健康の維持をサポートするビジネスモデルに移行することを決定した。このビジネスモデルは、チャネル、保険契約およびサービスを互いにリンクさせる。 |
Zurich |
Zurich Life Protection Platform (LPP) |
このプラットフォームは、アドバイスを受ける又は受けない、B2BおよびD2Cチャネルでの生命保険および保障分野の、Zurichのすべての市場提供商品をカバーする。 |