ウェルス マネージメントマーケット: 大衆資産階層のハートと富をつかむ
Abstract
セレントでは、金融機関は、10 ~ 100 万米ドル (以下 "ドル") の投資可能な資産を保有する大衆資産階層の顧客を得ることによって、2005 年には管理手数料として総額約 3,000 億ドル以上もの収入を得ると予測しています。
セレント・コミューニケーションズによるレポート『ウェルス マネージメント マーケット: 大衆資産階層のハートと富をつかむ』では、大衆資産階層の存在について深く調査を行い、金融機関に対するアドバイスを述べています。このレポートで推奨されている戦略は、階層の顧客を惹きつけ、その管理対象資産からの管理収入を維持するということです。
以前は流行であったセルフ ダイレクト (自発型) のファイナンシャル プランニング ツールですが、昨年以降は人気が大幅に下がってきました。その代わりに、アドバイザー向けの強力なオンライン ツール セットを提供する、新しい種類のウェルス マネージメント ツールが登場し、増加しつつあります。このような新しいツールにより、ファイナンシャル アドバイザーは効率よく多くの顧客を管理し、アドバイスを提供できるようになります。オンライン ウェルス マネージメント サービスにおける傾向が本質的に変わってきたと言えます。従来、ウェルス マネージメント ツールはファイナンシャル アドバイザーの役割を結果的に狭めるものでしたが、今日ではアドバイザーの強力な武器として機能し、顧客の資産管理においてアドバイザーが中心的な役割を果たせるようにするためのツールです。
同レポートの共著者である サン・リー (Sang Lee) 氏は「昨年における米国金融市場の突然の沈滞によってセルフ ダイレクトの投資傾向に歯止めがかかり、代わりに、ウェルス マネージメント サービスの概念に焦点が置かれました。トランザクションのみに対する過剰な信頼は、サービスなしのセルフ ダイレクトの投資に焦点を置く金融ファームに大きなダメージを与えました。我々は、収入のストリームの多角化を目指して ウェブ ベースのウェルス マネージメント サービスを提供する金融機関の数は大幅に増加すると予測しています。」と述べています。
また、もう一人の共著者である イザベラ・フォンセカ (Isabella Fonseca) 氏は、「大衆資産階層の総資産の伸び率は非常に高く、また、その階層は多くの人々で構成されています。この結果として、将来的にウェルス マネージメント サービスの展開を考えている金融ファームにとっては、この大衆資産階層の顧客は無視できない存在となるでしょう。」とコメントしています。