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2015年 モデルバンク パート4 : レガシー/エコシステム・トランスフォーメーション【抄訳版】

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2015/03/23

Abstract

(このレポートは2015年3月23日に"Celent Model Bank 2015, Part 4: Case Studies of Legacy and Ecosystem Transformation in Banking" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2015年8月12日に発行しました。)
※ダウンロード: レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF

セレントのモデルバンク調査は8年目となりました。バンキングにおけるテクノロジーの有効活用に焦点を当て、ベストプラクティスを実践しているプロジェクトを調査し、次の3つの質問に対する答えを探索します。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 銀行のあらゆる業務プロセスを最新のテクノロジーで最適化したら、どうなるか?

2

銀行ITプロジェクトのベストプラクティスとその成果は?
3 受賞プロジェクトから何を学べるか?

パート4では、レガシー/エコシステムトランスフォーメーションに関する4つの革新的なプロジェクトを取り上げます。

  • BNY Mellon: グローバル決済プラットフォーム
  • Discover Financial Services: バンキング業務全般の変革
  • ING Vysya Bank Ltd: コアバンキングおよびデータサービスの刷新


この分野で今年のモデルバンクアワードを受賞した3つのプロジェクトは、いずれもレガシーシステムとエコシステムの変革によって予想されるメリットを「古いシステムを維持することに伴う複雑さとコストの軽減」だけに限定しませんでした。むしろコスト効率性の向上は変革プロセスだけのものと割り切っていました。それより、各プロジェクトとも組織の機能を拡充しつつ、旧システムを使った商品開発の限界を打ち破ることに注力しています。

「今年のモデルバンクアワードの特徴は、応募した金融機関の地域と組織構造が多様化していることにあります。受賞プロジェクトはいずれも、レガシーシステムの変革を単にコストと効率性の視点からではなく、将来の組織の機敏性とサービスのイノベーションを促すものとして捉えていました」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを共同執筆したガレス・ロッジ は述べています。

「今年アワードを受賞した金融機関がこうした野心的なバンキングプラットフォーム変革プロジェクトに踏み切る決断を下したのは、柔軟性の高い最新テクノロジーは、世界に通用するバンキングサービスという錦の縦糸のようなものとの確信があったからです」とシニアアナリストでレポートの共著者であるジェームス・オニールは指摘しています。

2014年末 締切のモデルバンクへの応募の中から、イノベーションのレベル、難易度、ビジネス成果に基づきモデルバンクの受賞者を選定しました。受賞プロジェクトにつ いては、ケーススタディとして、ビジネスドライバー、テクノロジー環境、数量化した成功指標などを示しつつ紹介しています。また、レポートの最後にこれら のプロジェクトから得られた教訓を示しています。

本レポートは38p、3つのケーススタディを紹介し、4表、7図で構成されています。