2017年 中南米地域の損保市場:CIOの視点
2017/05/18
Abstract
中南米の損害保険会社はデジタル化を追求し、イノベーションの発信源となっています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 中南米の損害保険会社のIT投資を促す要因は何か? |
2 |
中南米の損害保険会社のIT計画はどの段階にあるか? |
3 | 中南米の損害保険会社はどのようなIT投資を計画しているか? |
中南米の損害保険会社によるIT計画のドライバーとなっている主な業務目標として、ITが可能にするイノベーション、業務プロセスの最適化、成長および顧客維持が挙げられます。
2017年はコアシステムの置換または近代化に関するITプロジェクト、デジタルトランスフォーメーション・プロジェクト、イノベーションが活動の中心になっています。同地域の損害保険会社の保険料収入に占めるIT投資額の割合は平均2.7%となる見通しです。ただ全体の23.8%にあたる保険会社は、保険料収入の4%を超える投資を計画しています。
「ITプロジェクトの優先順位は保険会社によって異なり、各社を取り巻く現状、戦略およびその年に振り向けられる予算額に左右されます。一部の国では、景気やインフレの見通しが戦略の執行状況に影響を及ぼすでしょう。」
「それでも、今回の調査で明らかになったトレンドは、セレントの観測や市場のステークホルダーとの意見交換から得られた内容と一致しています。CIOにとって最も優先度が高いプロジェクトは基幹システムの置換、デジタルトランスフォーメーション・プロジェクト、ITによるイノベーションです」と保険プラクティスのシニア・アナリスト、ホアン・マツィーニは述べています。