2014年 アジア太平洋地域の保険会社におけるBPOの市場調査:委託契約の分析【抄訳版】
Abstract
(このレポートは2014年6月30日に"Asia-Pacific Insurance BPO Market Study 2014: A Deal Analysis" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2014年8月26日に発行しました。)
*ダウンロード:レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF
セレントは、アジア太平洋地域の保険業界のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の最新状況を調査し、その結果、アジア太平洋地域における保険のBPO市場は未成熟であるとの結論に至りました。
BPOのプロバイダから提供された取引データには、保険の種類によって取引の特徴が異なるアジア太平洋地域の市場が反映されています。損害保険の分野では小規模の保険会社との契約が主流であり、マルチラインおよび生命・年金保険の分野では、大規模保険会社で契約金額も高いものが主流となっています。
コスト削減だけが、ビジネス・プロセス・アウトソーシングの利用を促す主要因なのではありません。「生命保険会社およびマルチライン保険会社にとってはコスト削減 とビジネス・プロセスの改善が最大の関心事であり、損害保険会社にとっては収益確保とビジネス・プロセス の改善が最大の関心事です」と、セレントの保険グループのアナリストで本レポートの共同著者であるカレン・モンクスは述べています。
「アジア太平洋地域では、保険会社が自社サイトで独自のソフトウェアを用いてサービスを提供するのが一般的ですが、外部のソースを導入して提供しているケースもみられます。BPOは、顧客サービス、保険金請求管理、販売、ビリング、および支払い処理において最も頻繁に活用されています」と、セレントのアジア金融サービスグループのシニアアナリストで本レポートの共同執筆者であるウェンリ・ユアンは述べています。