独立代理店調査:保険会社選別の要因分析 (損害保険)
Abstract
北米では独立代理店が保険販売チャネルとして成長を続けており、保険会社の間では代理店の獲得をめぐる競争が激化しています。代理店がどの保険会社を取り 次ぎ先として選ぶかという問題は重要性を増しています。損害保険市場は飽和状態にあり、保険会社が成長するためには競合他社からビジネスを奪わなければな りません。
セレントの最新レポート「独立代理店調査:保険会社選別の要因分析」は、代理店による意思決定を左右する要因についての調査結果を示しています。調査では900社を超える独立代理店を対象に、テクノロジーの利用状況や取り次ぎ先の保険会社を選定する際の基準について27の質問を行いました。
レポートでは、以下のような質問に対する回答を分析しています。
- 代理店は保険会社に対してどのようなサービスとテクノロジーを求めているか。
- 手数料が同じである場合、代理店が保険の取次ぎ先を決定する上で最も重要視する要因は何か。
- 保険会社による代理店システムへの投資は、代理店の利益にどのように影響するか。
調査に回答を寄せた代理店は、主に北米で損害保険を販売しています。個々の代理人の多くに共通する特徴は①平均を上回る規模の独立代理店に籍を置く経験豊 富な保険販売のプロである②複数の保険会社に対して多額の損害保険商品を取り次いでいる―という点です。調査では各代理店に「好きな保険会社」を選んでも らい、その理由を明示するよう依頼しました。それらの回答を集計し、結果を分析しました。
代理店によるシステムの利用状況を過去に行った調査と比べると、新規顧客獲得における
ペーパーベースの手続きをシステムによる自動手続きに移行する動きが広がっていることがわかりました。
セレントはこれまでも保険販売全般と保険会社の選定に関する調査レポートを発行してきましたが、今回のレポートはその最新版となります。
「多くの保険市場の関係者にとって、今回の調査結果は有用なものでしょう。実質的であれ見かけ上のものであれ、差別化が不可欠な要素となっています」とセレント保険プラクティスのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるクレイグ・ウェーバーは述べています。
「本レポートは、保険会社が代理店システムへの有効な投資を決定する上で参考となるでしょう。代理店は他社との比較に基づいて業績を評価することができま す。また、ITベンダーは代理店の現在および将来的な好みに合わせて自社の製品計画を立てることが可能になります」と付け加えるのはシニアアナリストで共 同執筆者のマイク・フィッツジェラルドです。
本レポートは30図と4表を含む全46ページで構成されています。