クラウドへの道のり: サービスとしてのバイサイド・フロントオフィス(buy side front office as a service)
2018/05/22
Key research questions
- 今日のバイサイドのフロントオフィスの状況とは?
- アセットマネジメント / ヘッジファンドのフロントオフィス業務をクラウドに移行する際のメリットと課題とは?
- アセットマネジメント会社とヘッジファンドのフロントオフィスにおいてクラウドがもたらすメリットとは?
Abstract
激しい競争に伴う混乱と、厳しくなる一方の規制、そしてデータが爆発的に増加する今日、フロントオフィスのトレーディングシステムは変化を必要としています。アジャイルでイノベーティブで、かつコスト効率の高いトレーディングソリューションやOMS・EMSをつくるためには、新たなマインドセットが必要です。
今日、市場構造や規制、サイバーセキュリティ、そして競争環境は複雑さを増す一方です。セレントは、この状況下でアセットマネージャーやヘッジファンドがどのように事業を拡大しようとしているかを考察しています。本レポートでは、かつてないほどに分断された流動性とデータドリブンな市場環境が発展する現状で、Cクラスの経営者たちが自社のインフラと市場との結びつきについてどのような考えを持っているかを明らかにします。
長期的なパッシブ投資へのシフトや手数料の低下、高まるばかりの投資家の期待、市場構造の変化、そして提携企業からのサポートが消えゆくなか、アクティブマネージャーは自社の本質的な強みにフォーカスせざるを得ません。テクノロジーの急激な進化に対応するためには、アルファの創出やコスト削減に徹底的に注力し、そしてフロントオフィスのあり方にメスを入れなければなりません。