セレント・モデルバンク・アワード2020受賞企業:RattanIndia Finance:融資プラットフォームのクラウドへの移行
2020/04/14
セレント・モデルバンク・アワード2020消費者金融部門の受賞企業
Abstract
セレントは、セレント・モデルバンク・アワード2020消費者金融部門でRattanIndia Financeを選出した。これは「How to transition end-to-end lending to the cloud」のプロジェクトを評価したものである。クラウドバンキングへのシフトは10年ほど前から予想されていたことだが、少なくとも融資システムや勘定系システムではそうした動きはなかなか進んでいなかった。本レポートでは、インドのノンバンク金融機関が外部の企業向け融資システムプロバイダーに融資プラットフォームを全面的に委託し、パブリッククラウド上で運営している事例を紹介する。
インドではデジタル認証、ネットバンキングの導入、モバイル決済、銀行以外の金融業者によるマイクロファイナンスなど、バンキングをめぐる劇的な変化が進行しつつある。RattanIndia Financeもそうした流れに乗り、インドにおいてデジタル融資の利用者に新たにより迅速かつ簡潔で、より顧客重視の与信サービスを提供している。
同社は2017年の設立後、急成長の期間を経て、融資関連のITスタックを全面的に入れ替えてパブリッククラウド上で運用することを決めた。そして、Amazon Web Services (AWS) のプラットフォーム上で動作する「Nucleus Software」を採用した。その結果、消費者金融プラットフォーム全体をAWS上に移行し、データセンターは全て廃止した。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)