いまだ成長を続けるリバースモーゲージ
2010/01/26
Abstract
金融混乱の拡大にもかかわらず、リバースモーゲージ(逆抵当融資)産業は発展を続けています。モーゲージ業界全体に占める割合はまだ小さいものの、リバースモーゲージ商品は今では年間10億ドルを超える収益を生み出すようになりました。
オリバー・ワイマンのレポート「いまだ成長を続けるリバースモーゲージ」は、米国のリバースモーゲージ市場について考察し、市場参加者にもたらされるビジネス機会に焦点を当てています。米連邦住宅局(FHA)の保証付きリバースモーゲージの年間組成件数は、2008年には6.4%増の115,176件となり、過去最高を記録しました。需給トレンドが思わしくない中でリバースモーゲージ市場がよく持ちこたえている理由としては、以下の要因が挙げられます。
1.金利低下により住宅価格下落の影響が緩和されている
2.リバースモーゲージは主要顧客(高年齢者)のニーズに応えるものである
3.モーゲージ業界ではこれまで独自商品がさほど大きな割合を占めていなかった
リバースモーゲージ市場は政府の支援を受けており、価格設定や流動的な二次流通市場が保証されています。これからこの市場に参入する場合には、競争するかどうかではなく、どう競争するかが問題となります。専門業者や投資家にとっても大きなチャンスとなりますが、未開拓のビジネス機会が最も多く残されているのは販売分野です。
本レポートは3図と2表を含む16ページで構成されています。