2011年セレント・モデルバンク:銀行のテクノロジー有効利用に関するケーススタディー
Case Studies of Effective Technology Usage in Banking
Abstract
セレントの「モデルバンク」レポートは、銀行が取り組んでいる18のテクノロジープロジェクトを「モデルバンクのコンポーネント」に認定しています。
セレントのモデルバンク調査の目的は、「銀行が全ての業務を最新テクノロジーで最適化した場合、どうなるか」という一見単純な疑問に対する答えを探すことにありました。もちろん、これはそれほど単純な質問ではありません。「全て」や「最適化」という言葉は、銀行の規模、業務および商品ラインの複雑さ、既存のテクノロジー基盤によって意味が大きく異なるからです。
「理論上の『モデルバンク』が採用すると思われるテクノロジーの利用に関するベストプラクティスを示すことが目的です。ここで取り上げた実例は、インフラおよびアーキテクチャから商品開発、マーケティング/販売、販売チャネルの管理、取引処理、顧客サービス/サポート、セキュリティ、リスク管理まで幅広い範囲に及んでいます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストで共同執筆者のボブ・ミーラは述べています。
「もちろん、モデルバンクは1つに限定されるわけではありません。どの銀行もテクノロジーに関しては成功と失敗を経験しています。そのため我々は、テクノロジーを有効利用している銀行の実例をできる限り多く集めました。レポートでは、理論上のモデルバンクが採用するITシステムと実践手法を構成する要素として、これらのケーススタディを紹介しています」とアナリストで共同執筆者のステファン・グリールは述べています。
モデルバンク・コンポーネントの18のケーススタディのほぼ全てについて、ビジネスドライバー、テクノロジー環境、成功指標などを簡単にまとめています。
2011年 モデルバンク・コンポーネント:
- American Savings Bank:テクノロジー最適化プロジェクト
- Bank of the West: リテールオペレーティングモデルの再構築
- シティバンク:シティプリペイドカード
- Enterprise Bank:マーチャントキャプチャ―
- Extraco Bank: Swarm Banking
- Hana Bank: スマートフォンバンキング・プロジェクト
- HDFC Bank: マルチチャネル統合
- JPモルガン・チェース:バーチャル送金
- JPモルガン・チェース:米ドル決済 - アジアダイレクト
- Kennebunk Savings Bank: ビジネスプロセスマネジャー
- Lagoon Home Savings & Loans: 勘定系システム移行
- Metro Bank: Love your Bank at Last
- Scotiabank: モバイルバンキング・プロジェクト
- TS Bank: コアバンキング・プロジェクト
- UMB Bank: 支店従業員の管理
- Union Savings Bank: 監視プロジェクト
- Wegagen Bank: 勘定系システムプロジェクト
- Wells Fargo: ATMキャッシュトラッカー
各モデルバンクは、2011年6月16日に開催される「Celent Innovation and Insight Day」で表彰される予定です。このイベントに関する詳しい情報や参加登録については http://celentbanking.eventbrite.com.をご覧下さい。
セレントは、2012年の次回レポートに向けて今年末までに新たな実例を収集する計画です。2012年のモデルバンクへの応募はhttp://www.celentmodelbank.com.で受け付けています。