保険会社とスタートアップ企業の提携: InsurTech投資を最大化するには?
2016/06/26
マイク・フィッツジェラルド
Abstract
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | どのようなパートナーシップのモデルが、どれくらい採用されているか? |
2 |
保険会社とスタートアップ企業のパートナーシップを成功に導くカギとなる要因は? |
3 | パートナーとなるにあたっての主な課題は何か? |
保険会社からスタートアップIT企業への投資額は、過去に例がないほど増えています。既存の保険会社とこの分野に新規参入したIT企業の間では、従来のサプライヤーとバイヤーの関係を超える新たな枠組みで提携する動きが広がっています。こうしたパートナーシップが成功すれば、その成果はリターンに反映されるでしょう。従って、こうした関係がどうすれば有効に機能するのかを理解することが重要になります。
セレントは、この新たなビジネスモデルについて分析するため、2015年10-12月期に保険会社62社と保険に特化するスタートアップIT企業35社を対象に調査を実施しました。その中で問うたのは以下のような質問です。
- どのようなタイプのパートナーシップモデルを採用しているか?
- パートナーシップを成功させる上でカギとなる要因は何か?。
- 主な課題は何か?
「パートナーシップを成功させるのは、自社の志向、カルチャー、ワーキングモデルを必要に応じて修正し、有意義なパートナーシップを構築していけるプレーヤーでしょう。スタートアップ企業が保険会社に取って代わるのではなく、両者が共存するようなアプローチが広くとられていくでしょう」と北米損害保険プラクティスのシニア・アナリストであるマイク・フィッツジェラルドは述べています。