保険会社のサービスとしての保険金支払い: 入門編
2020/06/23
Abstract
保険会社は多くの保険金支払いを行うが、それは費用のかかるプロセスである。印刷、紙、郵便料金の物理的費用だけでなく、質問に答え、会計を管理し、海外の照合を監督する人間が必要である。それは非戦略的なバックルーム・プロセスである。支払いができるということは他の保険会社との差別化要因ではない。事実、あらゆる国のあらゆる保険会社に共通しているのは保険金の支払いをする必要があるということである。それ故長い間保険会社は、印刷チェック/ 照合という最低限必要な基本プロセスのみに注力するバックオフィス・プロセスとして保険金支払いを処理してきた。
保険金支払いコストを問題であると感じている保険会社が増えつつある。そうした保険会社は、新しい機能を提供するためにソフトウェアやシステムを変更するよりも、保険金支払いプロセス全体を外注することを選択している。
サービスとしての保険金支払い (Claims Payments-as-a-service, PaaS)は、従業員を危険にさらすことなく、この必須機能を管理するために保険会社が利用できる代替手段であり、多くの場合コスト削減やサービス向上をもたらす。
本入門編は、PaaSとは何か、それは通常どのように機能するのかについて解説している。プロバイダーを選択する際に検討すべき機能を示し、損害保険市場において活動している一部のプロバイダーのリストを提供している。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)