中国におけるモバイルバンキングのトレンド【全訳版】
2013/01/29
フア・ジャン
Abstract
(このレポートは2013年1月29日に"Mobile Banking Trends in China"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2013年7月12日に発行しました。)
中国のモバイルバンキング利用者は2012年に1億5,000万人に達し、世界全体の利用者の40%以上を占めています。大手商業銀行では2012年にモバイルバンキング利用者の伸び率が100%を超え、取引額の伸び率は300%を超えています。
セレントの最新レポート「中国におけるモバイルバンキングのトレンド」は、モバイルバンキングのイノベーションおよびトレンド、モバイルバンキングの活用が見込まれる新たなビジネス分野、リテールバンキングに及ぼす影響を明らかにしています。モバイルバンキングとオンラインバンキングと比較した場合、前者の強みとしてポータビリティに加え、ユーザーの所在地が特定しやすいこと、ユーザー行動の分析が可能であることが挙げられます。商業銀行は、カードレスによる現金決済・引き出し、支店マップ、携帯電話の番号を利用した送金、非接触型決済など、携帯電話の利便性を生かしたサービスを提供しています。
「銀行は、ユーザーに関する膨大なデータを蓄積しています。モバイルバンキングを導入することで、大量の取引データの正確な分析が可能になります」と、セレントのアジア金融サービスグループのアナリストでレポートを執筆したフア・ジャンは述べています。
レポートでは中国のモバイルバンキング市場の規模と将来性、それがリテールバンキングに及ぼす影響についても分析しています。
本レポートは19p、15図と2表で構成されています。