OECD加盟国および非加盟国の地方銀行が目指すべきトランザクション・バンキング
Abstract
トランザクション・バンキングには多額のIT投資が必要ですが、地方銀行にはどのような選択肢があるのでしょうか。オープン・アカウントの普及は、地方銀行にビジネスチャンスをもたらしています。
企業の間では、トレードファイナンスとキャッシュマネジメントを1つのインターフェースに統合する動きが広がっています。主な背景には、大企業によるオープン・アカウントの利用と中小企業による単一インターフェースの導入が進んでいることがあります。セレントはこうした統合を促進している要因を探るため、OECDの加盟国および非加盟国の中堅企業を対象にこれらの企業と銀行との関係について詳しく調査しました。
最新レポート「OECD加盟国および非加盟国の地方銀行が目指すべきトランザクション・バンキング」は、アジアおよび欧州の中小企業が現在抱えているニーズを分析し、地域の銀行やグローバル銀行がそれらに対応するために実行可能な最善の方法を紹介しています。
出典:セレント
「キャッシュとトレードの統合が進んでいる理由として、信用不足のため、キャッシュの動きに敏感にならざるを得なくなっていることが挙げられます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したエンリコ・カメリネッリは述べています。
本レポートは、調査結果を分析し、銀行がこうした統合ニーズに対応していくための方法を提案しています。具体的には、①どの程度のサポートを提供すべきか②どのような組織体制で臨めばよいか③どのような企業をパートナーに選ぶか④銀行のグローバル市場への進出はどの程度重要か⑤地方銀行はどのような役割を担えるか―といった内容です。レポートでは、これ以外の疑問に対して概観や行動指針を示しています。
このレポートは8図と4表を含む58ページで構成されています。