2018/04/30
フィンテック企業は、銀行の統合売掛金管理サービスを向上させる準備ができています。
Key research questions
- 統合売掛金管理ソリューションの定義とは?
- 各ベンダーの差別化要素とは?
- セレントのABCDベンダー分析ツールで高評価を得たベンダーとは?
Abstract
これまで銀行のロックボックスが占めていた市場を吸収したいフィンテック企業は、銀行に対し、販売代理店になることでwin-winの関係性を構築できると呼びかけています。
電子請求書や企業間電子決済の着実な成長は、皮肉なことに企業の資金管理を複雑にしてしまいました。銀行は統合売掛金管理ソリューションを提供することで、この状況に対応しようとしていますが、フィンテック企業に大きく遅れをとっています。本レポートは、この急速に変化しているベンダー動向を分析し、銀行にとって最も有益な選択肢を見つけます。
以前発行したセレントレポート「売掛金管理のデジタル化」では、売掛金に関連するバリューチェーン全体の課題点を考察したほか、インテリジェント文字認識(ICR)や、RPA、そしてAIを駆使したデジタルプロセスを提供するサードパーティをご紹介しました。本レポートでは、ベンダー13社が提供している14のソリューションを取り上げ、セレント独自の「ABCDベンダービュー」を用いて徹底的に比較分析します。
売掛金は、企業と銀行の両方にとって重要なものでした。しかし、請求と決済が電子化されるにつれ、銀行のロックボックスサービスは存在感が薄れ、収益も縮小しつつあります。ロックボックスが占めていた収益を吸収したいフィンテック企業は、銀行に対し、販売代理店になることでwin-winの関係性を構築できると呼びかけています。