2017年 保険コアシステムの最新テクノロジー
2017/05/18
The definition of a modern insurance system is changing, and so is the business case.
Abstract
保険システムの定義は変わりつつあり、それに伴いビジネスケースも変化しています。本レポートでは、変化を促す要因と保険業界が将来どのような恩恵を受けられるのかを明らかにします。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 保険のデジタル化を促しているのはどのようなトレンドか? |
2 |
それらは保険業界にどのような形で表れているか? |
3 | ビジネスケースにはどのような影響があるか? |
2008年に発行した記念碑的なレポート「最新保険契約管理システム:先行導入事例からの教訓 」で、レガシーシステムのアップグレードによって得られるメリットを示しました。同レポートで取り上げたメリットは今も続いていますが、今回は新たなメリットをもたらす要因を挙げた上で、新たなシステムのビジネスケースを明らかにしています。
保険業界に影響を及ぼす7つのトレンドとして①コネクティビティー②クラウド③データおよびアナリティクス④オートメーション⑤スマートオートメーション⑥新たな開発⑦エコシステムの変化 が挙げられます。
これらのトレンドが交差する分野には、最大のビジネスチャンスが広がっています。そうした交差点では、従来の問題の解決、新規ビジネスモデルの構築を可能にする新たなソリューションが生まれています。その例として、①モノのインターネット対応製品、②アダプティブ・ポータル、③クラウドソーシングによるスタッフ配置 が挙げられます。最新のシステムはこれらのトレンドと相互に作用し、より有効に活用できる能力を備えています。
「保険のコアシステムは今まさに新たな局面に入ったところであり、エンタープライズJavaや.NETといった枠組みが採用され始めた10年以上前と状況が似ています。ただし今回は、主流となるデザインがまだ確立されておらず、それを単独または共同で保有するケースも見られません」と保険プラクティスのシニア・アナリスト、クレイグ・ビーティーは述べています。