2009年 アジアの保険契約管理システム:ABCDベンダービュー(損保編)
Abstract
アジアの一部地域において保険業界は急速に発展しており、これらの新しい保険会社およびベンダーは北米や欧州の保険会社のように、レガシー問題には直面しておらず、その結果、アジアの保険業界は最新のテクノロジーを使用しています。
アジアの保険会社の大半はレガシー問題に悩まされることなく、新しいインフラを構築しており、これによりJavaをベースとした先進のテクノロジーへのニーズが高まっています。本レポートで取り上げたソリューションの85%は主要言語としてJavaを使用しています。
アジアでは地域独特のニーズがあり、その上、テクノロジーも新しいため、同じベンダー製品であっても、欧州や米国で提供している成熟したレガシー製品に比べて機能性は劣っているかも知れません。したがって、本レポートのベンダー比較では、従来の主要ベンダーはさほど際立った存在ではなくなっています。また、一部のベンダーではアジアにおけるローカルサポートが行き届いていません。
「他地域で定評のあるベンダーであっても、アジアでの能力がいかほどかは注意する必要があります」とセレント・アジアリサーチグループのシニアアナリストで本レポートの著者であるウェンリ・ユアンは述べています。
本レポートではセレント独自の「ABCDベンダービュー」を用いています。これは?テクノロジーの先進性と柔軟性?機能の幅?顧客基盤?顧客サービスとソリューションの充実度―の4つの要素をもとに各ベンダーの市場における相対的ポジションを図表化し、各ベンダーの特徴を詳しく紹介するものです。本レポートで取り上げたベンダーの70%が2007年以降、テクノロジープラットフォームをアップグレードし、機能の幅を拡充した新製品を発表しています。
本レポートでは13の保険契約管理システム(うち9社:総合プロフィール有、うち4社:一部プロフィール有)を検証しています。本レポートで取り上げているベンダーは以下の通りです:3i Infotech Asia Pacific、CSC、eBaoTech Corporation、FirstApex、Guidewire、IDIT Technologies、Innovation Group、iSoftStone、Mastek、Salix IS、Sinosoft、TCS、Unirisx。
本レポートは3図および21表を含む85ページで構成されています。