中国におけるオンラインバンキング:最新テクノロジー、プレーヤーとビジネスモデル
2012/11/28
フア・ジャン
Abstract
中国におけるオンラインバンキングの取引高は、2014年に239兆ドルに達する見通しです。しかし、オンラインバンキングサービスは画一化しており、また電子取引業者とサードパーティの決済プロバイダーとの競争など、市場ではいくつか問題も浮上しています。
これまで中国のオンラインバンキングは、主に銀行サービスの低コスト化を目的に普及してきました。いまや多くの銀行がオンラインバンキングを提供するようになりましたが、そのサービスは各行似たり寄ったりです。一方、他の決済プロバイダーとの間では競争が激化しています。将来の方向性に沿った、高い競争力を持つオンラインバンキングシステムとはどのようなものでしょうか。セレントの最新レポート「中国におけるオンラインバンキング」は中国のオンラインバンキング市場、テクノロジー、規模、競争状況、最新のビジネスモデルおよびトレンドを明らかにしています。
「銀行間の競争は価格競争に発展しています。サードパーティの決済プロバイダーは独自のメカニズムを構築する一方、多くの銀行はオンライン上にモールを開設して既存顧客からの利用を掘り起こそうとしています」とセレントのアジア金融サービスグループのアナリストでレポートを執筆したフア・ジャンは述べています。
次世代のオンラインバンキングは、インターネットの特性を生かした、顧客サービス向上につながるツール、すなわち顧客中心で、コミュニティーに根差した、市場主導型で、顧客分析機能に優れたものが求められるでしょう。
本レポートは23p、11図と7表で構成されています。