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欧州の個人投資家向け債券市場:市場の可能性と規制の役割

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2011/03/21

Abstract

証券市場に個人が参加すれば、同市場は多様化し、一方、個人投資家はポートフォリオのバランスをとることが可能になります。しかし、欧州の個人向け債券市場は、イタリアやスペインを除いてなお初期段階にあります。

セレントの最新レポート「欧州の個人投資家向け債券市場:市場の可能性と規制の役割」は、欧州の主な債券市場で個人投資家が果たす役割について調査し、市場参加を促進する方法を考察しています。

債券市場は拡大する可能性があります。下のグラフは、仲介機関(保険会社、民間銀行、独立系金融アドバイザー、ファンド・オブ・ファンズなど)を通じて取引する個人顧客の欧州における投資資産の内訳を示したものです。債券は全体の32%、と株式の47%に次ぐシェアとなっています。


出典:セレント

「欧州では、多くの個人投資家が間接的な形で債券市場に参加しています。これを個人による債券取引の促進に生かしていく必要があります。イタリアの成功は、経済的な優遇措置が有効であることを示す証といえるでしょう」とセレントのシニアアナリストでレポート執筆者のアンシュマン・ジャスワルは述べています。

レポートではまず欧州市場の概要を説明し、個人の資産残高に占める債券の割合を明らかにしています。また、債券全体に占める国債と社債の内訳も示しています。欧州全体の状況を把握した上で、次にイタリア、スペイン、フランス、英国、ドイツといった主要市場ごとに現状を解説しています。

このレポートは16図と1表を含む30ページで構成されています。