統合売掛金管理ソリューションのベンダー評価:ABCDベンダービュー
Abstract
銀行の間で統合売掛金管理ソリューションに対するニーズが拡大しているのに伴い、ベンダーが提供する機能も強化されつつあります。
統合売掛金管理は、消費者から企業への決済(C2B)を大量に処理する大手請求書作成業者向けソリューションに幅広く備えられている機能です。これらの業者は、多様化および電子化が進む決済の照合および入力作業を担っています。一方、企業間決済(B2B)では最近までこうした機能は利用されていませんでした。銀行の間では法人顧客向けに統合売掛金管理サービスを提供することへの関心が高まりつつあるものの、どのようなソリューションにすべきかについて一致した見解は得られていません。ベンダーソリューションは幅広い機能を備えており、いずれも「統合売掛金管理」として広く認識されています。本レポートではこの分野の8つのベンダーソリューションについて詳しく分析しています。
「B2B決済の電子化が緩やかながら着実なペースで広がるなか、その照合作業は企業にとって負担になっています。銀行もそうした問題を十分認識しており、特に大手銀行は、高度な売掛金管理機能を提供することに高い関心を示しています」とセレントの銀行グループのシニアアナリストでレポートの共著者であるボブ・メーラは述べています。
ここ数年「統合売掛金管理」の意味はますますあいまいになっているため、レポートではまずその定義を明らかにし、ソリューションを選ぶ際の検討事項を紹介し、統合売掛金管理ソリューションの一般的な機能の一覧、ベンダーの勢力図を示し、セレント独自の「ABCDベンダービュー」による分析、レポートで取り上げたベンダー8社の特徴を紹介しています。
セレントの「ABCDベンダービュー」は、①テクノロジーの先進性および柔軟性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスとソリューションの拡充度―の4つのカテゴリーにおける各ベンダーの相対的な位置づけを示すものです。