ソーシャルメディアによる保険会社のROI向上
North American Property/Casualty Edition
Abstract
保険会社はソーシャルメディアの検索ツールや処理機能をマーケティング部門だけではくコア業務でも広く利用することで、ソーシャルメディアの価値をさらに実感することができるはずです。ソーシャルメディアをマーケティング活動の一環としてだけでなく組織全体で活用すれば、ROIの向上につながる可能性があります。
それを確かめるため、セレントはソーシャルメディアの検索ツールを使って、顧客がソーシャルサイトに投稿したコメントの中から、保険会社14社のいずれかについて言及したものを抽出しました。その結果をまとめたレポート「ソーシャルメディアによる保険会社のROI向上」は、38万件を超えるソーシャルサイトの投稿を様々な視点から分析しています。
個別の投稿内容をみると、保険金請求、顧客サービス、商品管理といった分野で保険会社の業績向上につながるビジネスチャンスがあることがわかりました。
「今回の分析結果は、保険会社がその顧客やエージェントが何を重視しているかを理解するためのヒントを与えてくれるはずです。特に、個人や中小企業向けに特化する保険会社や、顧客との密接な関係を基本戦略に掲げる保険会社にとって非常に参考となるでしょう」と、セレント保険グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるマイク・フィッツジェラルドは述べています。
「ソーシャルデータは様々なアイディアの源になり、刺激をもたらしてくれますが、それらを真実とみなしてやみくもに利用することは危険かもしれません。新たなデータソースに関しては常にそうであるように、保険会社は厳しい審査を行い、賢明な対応をとることが求められます。保険会社が最善の価値を得るためには、時間をかけてその内容を分析し、データを転用する際には何が有効であるか、そうでないかを見極める必要があるでしょう」と、シニアアナリストでレポートの共同執筆者であるクレイグ・ビーティーは述べています。
本レポートは44p、19図と2表で構成されています。