2015年Q4 フィンテックの最新イノベーション
Abstract
2015年Q4 フィンテックの最新イノベーションフィンテック分野への投資額は2010年には20億ドルに満たなかったものの、2014年は120億ドルを超えるまでに拡大しています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | フィンテックはなぜ重要なのか? |
2 |
どのような企業がフィンテック分野で頭角を現しているか? |
3 | 市場から何を学べるか? |
投資資金の流入が、既存の金融機関に攻勢をかけるチャンスを狙っている新興企業の急成長を促しています。Swiftが主催するInnotribeやFinovateといった業界のコンファレンスは、フィンテックの拡大を何明確に映し出しています。こうしたイベントは革新的な創造を試す場となっており、年々拡大して多くの新興プレーヤーを呼び込んでいます。
本レポートは市場の概要を説明し、最近登場したスタートアップ企業を分析、紹介し、この分野に進出する金融機関への提言をまとめています。
金融機関はフィンテックの重要性を認識し始めており、こうした変化の犠牲者ではなくその担い手の1つになるべく戦略的パートナーシップ、企業買収、ベンチャーキャピタル、共同開発といったアプローチを模索する動きが広がっています。ただ業界の動きは速く、金融サービスのダイナミクスを変える可能性がある創造的な試みを行う新興企業は年々増えています。大手金融機関にとっても、市場に後れを取らないようにすることはそう簡単ではありません。
「銀行には、フィンテックのスタート企業に抵抗する、それらと積極的に連携しチャンスを掴む、いずれの道も選ぶことができます。前者を選べば長期的に崩壊への道をたどることになり、この数十年間あまり変化のなかったビジネスを失うことになりかねません。こうした新興プレーヤーとの連携を真剣に考え始めるべきでしょう」とセレント銀行プラクティスのアナリストでレポートを執筆したスティーブン・グリーア は述べています。
本レポートは26p、13図で構成されています。