オープンイノベーションプラットフォームへの道:日銀ネットの有効活用【日本語】
2017/08/01
日本銀行金融ネットワークシステム(通称「日銀ネット」)は、金融機関等が日本銀行に保有している当座預金(日銀当座預金)間の資金の受払や、国債の受渡をオンライン処理により実現する、日銀と金融機関等のコンピュータ・ネットワークシステムです。
Key research questions
- 新日銀システムの狙いと特徴は何か?
- 決済サービスを提供する大手金融機関に共通な課題とは?
- オープンイノベーションプラットフォームに必要な要件は何か?
Abstract
本稿では、日本の決済システムの中核たる「日銀ネット」を中心に、日本の決済システム、決済サービスのバックボーンとその有効活用への取り組みから、オープンイノベーションプラットフォームにつながる道筋を探ります。
金融市場インフラという制度や規制は競争条件であり、その制約を超えたディスラプティブな決済システムの創出には、一層の顧客目線が必要です。