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次世代のOERMS: 取引管理の将来像

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2014/07/07

Abstract


現在、OMS(注文管理システム)とEMS(執行管理システム)を注文・執行・リスク管理システムという形で1つに統合する動きが現実のものとなっています。市場参加者のリスクおよびコンプライアンス要件が強化されつつあることから、新たなシステムはリスク機能を取引管理システムに組み入れたものとなるでしょう

セレントの最新レポート「次世代のOERMS:取引管理の将来像」は、注文管理および執行管理システムの機能を統合した新たなシステムについて取り上げています。こうしたシステムはこれまでも何度か話題になりましたが、実現には至っていませんでした。しかしここにきて、金融機関は取引プラットフォームの数を減らし、取引プロセスをスリム化することで規制への準拠をしやすくする取り組みを進めており、統合システムは現実味を帯びてきています。

中小の金融機関は「既製の」クラウドソリューションを選択するケースが多くなっています。テストと実装をより少ないリソースでより迅速に行うことができるからです。一方、大手金融機関は、より複雑なウィジェットを使ったプラットフォームを選択し、ポートフォリオ、注文、執行、リスクの管理機能を備えたカスタムメイドのソリューションの構築を目指すでしょう。

こうした流れの次の段階は「自己構築型のOERMS」で、金融機関は導入したいシステムの個別機能を選ぶことができるようになります。これがさらに発展すると、顧客が選択した実装モデルに基づいて、ベンダーがOERMSを一から構築するようになるでしょう。


「新たなOEMSソリューションを迅速に構築・実装できるようになれば、市場参加者は今以上に柔軟な管理が可能になります。大きなメリットは、マルチアセットに対応可能なモジュラーシステムの利便性が向上し、運用コストが削減されることで、これにより市場参加者は規制に準拠しやすくなるでしょう」とセレント証券グループのシニアアナリストでレポートを執筆したアンシュマン・ジャスワルは述べています。

本レポートではまず、注文および執行管理プラットフォームの最新トレンドを明らかにしています。次に、業界の最新状況とここ数年の動きについても紹介しています。最後に、市場で開発が進んでいる新規および既存製品を取り上げ、その導入見通しを示しています。