ロボアドバイザーがウェルスマネジメント市場にもたらすディスラプション【抄訳版】
Abstract
(英文レポート"Automating Advice: How Online Firms Are Disrupting the Market for Online Advice "の重要部分を抽出し翻訳しました。)
※ダウンロード: レポート本文(PDF)=抄訳レポート 添付ファイル(PDF)=英文レポート全文 Executive Extract(PDF) =英文レポート要約版
デジタルテクノロジーの発展とベビーブーマー後の世代が投資の舞台への登場に伴い、ウェルスマネジメント業界の動向は未知数です。伝統的な投資アドバイザーは、従来のビジネス方法を変えるか、業界地図が塗り替えられるようなディスラプションに直面せざるを得なくなっています。
セレントの最新レポート「自動投資管理アドバイザーがウェルスマネジメント市場にもたらすディスラプション」は、低価格で自動での投資管理サービスを提供する企業(Automated Investment Management Advisors)が打ち出している価値提案は何か、彼らによる競争上の脅威を検証し、従来型アドバイザーがこれに対抗して取り得る戦略を提案しています。
ここ5年間で、オンライン金融機関は市場の牽引役としてのプレゼンスを一段と高めています。その傾向が顕著なのは投資分野(従来型デリバリーモデルの細分化やパッシブ運用戦略の採用により市場地図を塗り替えるようなディスラプションの機運が高まった)にとどまらず、個人向けフィナンシャル・マネジメント(PFM)およびフィナンシャル・プランニングの分野にも広がっています。
従来型アドバイザーの多くは、富裕層市場にシフトすることでこうした攻勢に対抗しています。しかし、セレントはこうした戦略は一時的な猶予を与えるだけにすぎないと考えており、金融機関がそうした守りの姿勢から脱し、元来の競争上の優位をさらに強化するための方法を提案しています。
また、PFMと投資運用のプロバイダーがフィナンシャル・プランニングも手がけるようになり、これらが統合する傾向も強まるとみられ、投資家の期待の変化はオンラインアドバイザーと従来型のアドバイザーの両方にも影響するでしょう。
「従来型のアドバイザーと彼らを主要戦力としている金融機関は既存の業務慣行にとらわれることなく、デジタル化したアドバイスの提供、最終的にはデジタル化した顧客関係を構築することが不可欠です。すなわち、自動投資管理サービスプロバイダーの手法から学ぶ必要があるでしょう」と、セレント証券グループのシニアアナリストでレポートを執筆したウィリアム・トラウトは述べています。