損害保険会社向けビリングシステムベンダー
Abstract
セレントは、9つの損害保険会社向けビリングシステムの詳細な特性と比較分析を提供します。
ビリングに対する注目が高まっており、もはや財務上の問題だけではなくなっています。セレントが損害保険会社35社を対象に行った最近の調査結果では、業務/IT部門の幹部の半数近くが、ビリングを単なる財務上の課題というよりも、サービス上あるいはマーケティング上の課題として捉えています。同調査では、保険会社が、通知書の自動印刷、分割払いの配分、電子決済(ACH/EFT)やクレジットカードへの対応、代理店や保険契約者向けオンライン・ビリング(EBPP)のサポートといったサービスに関するニーズへの対応に苦労している現状も浮き彫りにしました。また、米国損保会社では1社当たり平均3.7種類のビリングシステムを導入しており、システム統合の機会は引続き残ります。
「市場には現在、独立型ビリングシステムを提供する有力ベンダーが少なくとも9社あり、近々さらに6社が新規参入を予定しています。新規参入組の多くは、総合的な保険契約管理システムから切り離され、コンポーネント化した製品を投入する予定です」と、セレント保険プラクティスのマネジャーで今回のレポートの主執筆者であるマシュー・ジョセフォウィッツは述べています。
セレントの最新レポート「損害保険会社向けビリングシステムベンダー」は、保険会社が新たなビリングシステムを導入する際のベンダーの選択肢を提示し、詳しく調査すべきプロバイダーのショートリスト作成を支援する目的で発行しました。中でも、米国損保会社に向けてビリングシステムベンダーの選択肢を提示しています。レポートは、現在市場で入手可能な独立型ビリングシステムのうち主要9製品の特性を全て紹介し、それらを詳しく分析しています。取り上げた9製品は、AFCO ebis、CSC Exceed、DRC DecisionMaker Billing、Fiserv Advanced Billing、SAP FS-CD、Sapiens INSIGHT for Billing、Steel Card Apogee Billing、STG Renaissance eBilling、TCS TARABSです。さらに、新たに参入する6社の製品(Allenbrook/ Rackley、Guidewire、Innovation Group、Insuresoft、Insureworx、Insurity)についても機能の一部を紹介しています。
またレポートでは、セレントの「ABCDベンダービュー」に基づいて、複雑な市場の実態を分かり易く説明しています。「ABCDベンダービュー」は、「テクノロジーの先進性」「機能の幅」「顧客基盤(相対的顧客数)」「顧客サービスの充実度」の4つのカテゴリーごとに各ベンダーの相対的な位置づけを示したものです。この場合、単純な「四象限図」とは異なり、右上に位置するソリューションが必ずしも最善であるとは限りません。ほとんどの分野において、あらゆる点で「最善」と呼べるような唯一のソリューションは存在しないからです。各保険会社は、機能の幅、テクノロジー、実績、顧客サービスの中で、何が自社にとって最も重要な要因なのかを見極め、レポートで紹介したデータを参考に独自のショートリストを作成するべきでしょう。
本レポートは全47ページから成り、複数の図表を掲載しています。