英国自動車保険に関するGoogleとの共同調査:顧客の検索行動調査から得られる教訓
Lessons from Evolving Customer Search Behavior
Abstract
英国の自動車保険市場は、過去25年間に目覚ましいスピードで進化を遂げ、ますます豊富になる消費者の知識、また価格感応度に呼応して、多様な商品を提供しています。さて、では変化を加速させるインターネット上で顧客はいったい何を検索しているのでしょうか?保険会社はそこから何か得られるでしょうか。顧客は急速な変化にどのように対応しているのでしょうか。保険会社がまだ開拓していない市場が残っているでしょうか。
セレントの最新レポート「英国自動車保険に関するGoogleとの共同調査:顧客の検索行動調査から得られる教訓」は英国における自動車保険の歴史を振り返るとともに、最近の検索データを分析し、顧客がどのような反応を示しているか、また、どのような商品・サービスを求めているか明らかにしています。また、モバイルの検索プラットフォームを利用する人が増えるなかで、グーグルの検索エンジンのキーワードがどのように変化したかを調べました。
「英国の保険会社は、モバイルアクセスに対するサービスで出遅れています。コンテンツへのアクセスやネットショッピングを手軽に行えるツールとして、モバイルの存在感が高まる中、モバイルフレンドリーな商品説明が提示されているかどうかが保険購入の決め手となるでしょう」と、セレント保険グループのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
「”英国の顧客は、よりよい保険契約を求めて、ますますインターネットに移行するようになっています。保険会社や保険商品について調べる際、検索エンジンを使い、友人、同僚、その他の情報源からヒントを得ようとしています」と、アナリストでレポート共同執筆者のクレイグ・ビーティーは指摘しています。
セレントは、最近英国の自動車保険業界で起きている変化が、2009年の金融危機発生前および後のインターネット上の顧客行動にどのような変化を及ぼしたかを明らかにするため、Googleと協力して、www.google.co.ukとwww.google.comで検索された英国の自動車保険に関する様々なキーワードを調査しました。
レポートでは2004年以前の英国の自動車保険市場について説明した上で、ここ数年の検索データに関する調査結果について分析しています。本レポートで引用したデータはグーグルから提供されたもので、同社の社内ガイドラインで定められた形式で開示されています。正確な検索件数は明らかにされず、グラフにも表示されていませんが、代わりに調査開始時のインデックスと比較した検索件数の増減を表示しました。