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2013年 北米保険業界のソフトウェア導入動向:損保

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2013/06/04

Abstract


保険会社によるソフトウェア購入件数は引き続き低迷しているものの、2012年には回復の兆しも垣間見られました。

セレントの最新レポート「北米保険業界のソフトウェア導入動向:損保」は、北米地域に参入しているソフトウェアベンダーから入手した契約データを分析しています。損害保険向けソフトウェアの成約件数は前回調査時から横ばいで推移していますが、その内訳を過去2年間の実績と比較すると多くのベンダーで2010年以降は毎年成約件数が減少していることがわかります。保険会社がデータ統制ツールの購入を増やしていることを背景に、主要カテゴリーのうち今回最も成約件数が多かったのはインフラおよび財務となりました。この分野の成約件数は、前回に比べて6%近く増加しています。

「損害保険分野の契約データをみる限り、コアシステム更新に関連する投資が継続的に行われていることは明らかです。また、損害保険各社は価格やリスク分析で競争を繰り広げており、データ統制ツールの導入件数も増加しています。最新の分析ツールは、かつては「なくても支障のない機能」でしたが、今や「手持ちの駒」のような存在になりつつあります」と、セレント保険グループのシニアアナリストでレポートを執筆したマイク・フィッツジェラルドは述べています。

「今回のレポートでは、損害保険会社によるソフトウェア導入件数が引き続き伸び悩んでいることが浮き彫りとなっています。ただ、主要ベンダーではコアシステムやデータ分析ツールが売上を押し上げています。2012年は購入件数が増加傾向を示しましたが、なお3~4年前の水準を下回っています」と、アナリストで共同執筆者のカレン・モンクスは指摘しています。

レポートでは、保険会社の規模、契約タイプ、4つの主要カテゴリー(コアプロセッシング、販売、インフラおよび財務、文書/コンテンツ管理)と複数のサブカテゴリーに基づいて契約案件を分類しています。前回の調査レポートに掲載したデータをもとに長期的なトレンドを予測し、各主要カテゴリーの代表的なベンダーを明らかにしています。

また、ベンダーから入手したデータに基づき、セレント独自の指数「Celent Traction Index」の主要構成メンバーとなるベンダーを選定しました。同指数は、この地域の保険分野でどのベンダーが成功を収めているかを示すものです。

本レポートは26p、17図と4表で構成されています。