2020/05/30
どのような影響があるか
Abstract
2019年12月20日にトランプ大統領が署名した「退職貯蓄制度強化法(SECURE法)」は、2020年1月に施行された。同法には、多くの米国民にとって基本的に退職貯蓄がしやすくなるような制度改正が数多く盛り込まれている。中でも重要な条項は、退職後の生活に必要な資産を十分積み立てられていない高齢者をなくし、退職プランの利用者を拡大することを目的としたものである。
SECURE法の重要条項:
- 個人退職勘定(IRA)や確定拠出年金プランからの最低資金引出義務の適用開始年齢を70.5歳から72歳に引き上げる。これにより、IRAおよび確定拠出年金プランを使った投資可能期間が少し延長される。
- IRAの拠出可能年齢は従来70.5歳が上限だったが、これが撤廃された。職に就いて賃金の支払いを受けていれば拠出することができる。
- 2024年以降、長期パートタイム労働者は401⒦プランに加入できるようになる。
- 出産または養子縁組の費用がかかった場合には、親はIRAから最大5,000ドルまでペナルティ課税なしでの引き出しが可能になる。
- 子供の学生ローン返済に使う場合にも、親は529プランから年間10,000ドルまでペナルティ課税なしに引き出すことができる。
- 相続した支給金は10年以内に全額引き出さなければならない。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)