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2022年 コーポレートバンキングにおけるIT戦略と優先事項:パンデミックからの脱却を加速する

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2022/06/14

Abstract

2022年はコーポレートバンキングにとって重要な年になるだろう。パンデミックによる影響がほぼ峠を越え、顧客の求めるものが明確になってきた今、業界は成長促進とパンデミックの最中に失われた地盤奪還に専念している。

それはIT投資を明らかに重視していることに表れている。業界全体にわたり、大小問わずあらゆる金融機関がテクノロジー予算の大幅な拡充を発表しており、その多くが自行の商品、エクスペリエンス、業務における様々な機能強化に活用しようと明確なプランを掲げている。世界的に見ると、コーポレートバンクのIT予算は対2021年比で平均して4.2%増加したと報告されている。2023年にはさらに予算が5.5%拡大すると見込まれているが、これはコーポレートバンキング業界がパンデミックからの脱却を加速させる中、テクノロジーを活用した成長への意欲が高まっていることを示している。しかしそれは単に成長を目指すのではなく、銀行がより競争力のある市場として認識しているものに対応することであり、同時に業務の効率性にも重点が置かれている。

この業界において、商品レベルでの戦略的なテクノロジー優先事項について新たな手がかりとなるよう、セレントはバンキングIT戦略調査 (CBISS) を開始した。そして約200行の銀行と綿密な意見交換を行う中で、これから先1年の技術的最優先事項と、最も大きな変化が予想される商品およびプロセスに関して詳細なインサイトを集めた。

本レポートでは、業界全体でのコーポレート銀行の投資への見通しと重要な戦略的課題について詳述する。また、リテールバンキングについても同様のレポートがある。