日本におけるデジタル金融サービス Part 1: デジタル消費者が望むこと【日本語】
2019/06/19
世界中の金融機関で、デジタルとイノベーションへの取り組みが加速しています。セレントは2019年4月、「モデルバンク2019」を発表しました。今年のアワードプログラムでは日本を含む30か国の22プロジェクトが表彰され、その全てがデジタルとイノベーションを巡る取り組みでした。 一方で、金融サービスの発展は依然として地域性が強く、サービス需要者のプロファイルや好みに大きく依存します。特にリテールの世界では、金融サービスの世界標準を追求することは難しく、むしろ地域間のギャップ分析から、大きなイノベーションの機会やブルー・オーシャン(競合相手のいない領域)を見出すことが可能です。
Key research questions
- デジタル消費者のプロファイルは?
- デジタル消費者は、どのような金融取引を好むか?
- デジタルは、顧客サービスにおいて重要な要素か?
Abstract
セレントは、金融サービスとデジタル消費者の動向を把握するため、金融機関、ITベンダー、一般消費者を対象にオンラインサーベイや個別インタビューを継続的に実施しています。2018年は、2月に北米で、8月に日本で、一般消費者を対象としたオンラインサーベイを実施しました。
本稿では、「日本におけるデジタル消費者動向調査」(2018年8月)の概要と分析結果を発表します。日本の銀行業界における、レガシー&エコシステムマイグレーションとイノベーション、エマージングテクノロジーの可能性をレポートする「デジタルトランスフォーメーション」シリーズの第4弾です。