2012年 リテールチャネルにおける小切手画像処理:テラー画像キャプチャー・ルネッサンス
Abstract
支店における小切手画像の取り込みは、今やユビキタスに近い形で行われています。ただ、窓口にスキャナーを設置する金融機関が増える一方、画像処理対応型ATMの普及はさほど進んでいないのが現状です。
ユビキタスに近い画像交換装置の普及が広がり、紙ベースの小切手の処理費用が膨らむなか、米国ではブランチ・キャプチャー・ソリューションを既に導入済みか現在導入を進めている銀行が9割を占めるようになっています。従来の紙ベースの小切手処理インフラが姿を消すなかで、残りの銀行にとっても分散型キャプチャーモデルの導入が事実上不可欠になるでしょう。
セレントは最新レポート「2012年 リテールチャネルにおける小切手画像処理:テラー画像キャプチャールネッサンス」で、支店や窓口におけるキャプチャー・ソリューションの普及率は今後2年以内に98%に達すると予想しています。一方、画像処理対応型ATMの普及はさほど広がらないとみています。大部分の金融機関にとって、ATMチャネルの画像移行は最も優先順位が低いとみられるからです。
「ブランチチャネルの見直しを進める金融機関が増えるにつれ、窓口での画像キャプチャーが再び活発化しつつあります。導入が進んでいる背景には、顧客サービスと業務目標の両方を達成しようとする金融機関の狙いがあります」と、セレントバンキンググループのシニアアナリストでレポートを執筆したボブ・メーラは述べています。
レポートでは、分散型画像キャプチャー・ソリューションの普及状況とそれが米金融機関のリテールチャネルに及ぼす影響を分析しています。本レポートは、セレントがリテール向け分散型キャプチャー・ソリューションについて毎年行っている調査の結果をまとめたレポートの第5弾で、リモート・デポジット・キャプチャー(RDC)を含めた画像取り込みに関する幅広いテーマを扱うレポートシリーズの1つです。ここでは、顧客がいる場所で画像取り込みを行う方法をRDCと定義づけています。
本レポートは43p、25図と13表で構成されています。