アジアにおけるInsurTech: 業界地図を一変
2017/06/15
ウェンリ・ユアン
アジア全域で、InsurTech企業が既存の保険会社を脅かしつつあります。
Abstract
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | アジアのフィンテック企業を取り巻く規制環境は? |
2 |
InsruTech企業はどのように分類されるか? |
3 | 保険会社は何をすべきか? |
フィンテックのスタートアップ企業は金融業界地図を塗り替えつつあります。シンガポール、中国、香港、インド、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアなどアジア全域で、InsurTech企業が既存の保険会社の存在を脅かしつつあります。
多くの国は規制上の「サンドボックス」を設け、フィンテック企業が新たなビジネスモデルや商品を実験できるよう規制の一部を緩めています。InsurTechは顧客獲得、コミュニケーション、商品、保険金請求管理、データインテリジェンスのほか、新たなエコシステムの創造といった保険分野でディスラプションを起こしています。本レポートでは、同地域に拠点を置く注目すべきスタートアップ企業を30社以上紹介しています。
「消費者は魅力的で消費者本位の商品を求めていますが、伝統的な保険会社はいまだそうした商品を提供できていません。保険会社はInsurTechを脅威ではなくビジネスチャンスとして捉え、新しい提携モデルの可能性を模索し、市場の動きからヒントやアイデアを得るようにすべきでしょう」とアジア金融サービスプラクティスのシニア・アナリスト、ウェンリ・ユアンは述べています。