銀行におけるデジタル化の進捗状況:リサーチパネルシリーズ:パート1【抄訳版】
Digital Research Panel Series Part 1
Abstract
(このレポートは2015年7月に"Banks’ Emerging Views on Digital: Digital Research Panel Series Part 1" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2015年9月29日に発行しました。)
※ダウンロード: レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF
セレントが新たにスタートさせた「デジタルリサーチパネル」は、デジタル関連の最新トピックに対する銀行の姿勢、導入状況、目的、優先課題などについて調査するものです。今回のレポートは、32の銀行を対象にデジタル化の進捗状況について調査した結果をまとめています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 銀行はデジタル化のへの取り組みをどの程度まで進めているのか? |
2 |
デジタル化の成功にはどのような要因が影響するか? |
3 | デジタル関連のトピックのうち、銀行がもっと知りたいと思っているものは何か? |
調査参加者からは率直な回答が得られましたが、多く聞かれた見解として以下の3つが挙げられます。
- デジタル化プロジェクトを進める上では経営幹部レベルのサポートが不可欠だが、経営最高幹部はいまだ予算面ではなく口先によるサポートの方が目立つ。
- デジタル化の構想を示した、明確で幅広く適用可能な戦略を正式に策定しているケースは少ない。
- デジタル化プロジェクトに携わる人材や用いられる手法には大幅な違いがある(銀行の規模に大きく左右される)。
ほかに次のような点も明らかになりました。
- 過去2年間に行ったデジタル関連投資で具体的な成果が得られたとする回答が64%に上った。
- デジタルプラットフォームを開発する上で、日常業務におけるニーズへの対応が最大の課題であるとした回答も全体の64%を占めた。
「チーフデジタルオフィサーという役職を新設するところも出現し、そろそろ銀行のデジタル化について体系的な調査を実施する時期に来ていると判断しました。初回のパネルの結果は高い関心を集め、回答から今後のパネルでさらに調査すべき分野について大きなヒントを得ることができました」とセレント銀行グループのシニアバイスプレジデントでレポートの共著者であるダン・ラティモアは述べています。
「デジタルリサーチパネル」は、デジタル関連の最新トピックに対する銀行の姿勢、導入状況、目的、優先課題などについて調査するものです。セレントの顧客/非顧客企業、から調査に賛同くださった方々を対象に調査を実施しています。調査参加の御希望、また調査希望トピックがございましたら以下までお寄せください。infojapan@celent.com