テクノロジーがドライブする投資情報戦略の現代化:リサーチマネージメントシステム (RMS) のグローバル動向と日本市場の取り組み【日本語】
2020/06/24
新たなテクノロジーが、キャピタルマーケッツにおける投資情報戦略の現代化を加速しています。 かつては比較的日陰の存在であった投資調査部門は、フィンテックサービスプロバイダーの着実な流入を目の当たりにしながら、そのバリューチェーン、つまりリサーチ活動のすべての部分をデジタル化し、再構築する機会に直面しています。すでにデジタルの激流を経験している他の金融サービスやITサービスと同様に、バイサイドのリサーチ部門は、パートナーシップやアライアンス、買収の可能性も含めて、ベンダーの新サービスや新規参入企業の動向にもっと注意を払うべきでしょう。
Key research questions
- テクノロジーが投資情報戦略にもたらしているディスラプションとは?
- リサーチマネージメントシステム (RMS)を巡る日本市場の取り組みは?
- RMSがもたらすインパクトと投資情報戦略の現代化とは?
Abstract
セレントは、特に欧州における投資調査情報の生産、流通、消費の改革に注目しています。バリューチェーン全体においてフィンテックは、データ、ツール、および配布方法の爆発的な増加を通じて、リサーチ部門とその活動の再構築を促しています。資産運用会社は機械学習を活用して、従来型の市場データと代替的な市場関連データをより効率的に分析しています。また、新しいタイプのリサーチ・アグリゲーターが、MiFID IIに準拠した規制環境下での新たなコンテンツを提供し、コンプライアンス対応を超えたクライアントエクスペリエンスの向上をもたらしています。
キャピタルマーケッツにおける投資の意思決定は一層高度化しています。 同時に、投資調査情報の生産、流通、消費に劇的な変化が見られます。 その結果、リサーチマネジメントシステム(RMS)とその市場は正に活況を呈していると言えます。 その主役は、新たなアナリティクステクノロジー・ベンダーと、構造化/ 非構造化データを統合的に提供するマーケットデータ・ベンダーです。
データ、ツール、配信方法が革新するリサーチ・バリューチェーン