銀行の国際戦略:黄金郷を探して
2013/06/13
REPORT PREVIOUSLY PUBLISHED BY OLIVER WYMAN
Abstract
金融危機とその余波を受け、銀行業界では「リ・ローカライゼーション」の動きが活発になっています。金融危機前に強い勢力を持っていたグローバル銀行の多くは海外資産を処分し、自己資本比率の引き上げや複雑化する規制への対応を図り、また、主力となる国内拠点の利益率回復に向け経営資源を注力してきました。
しかし、ここにきて再び取締役会で国際戦略を取り上げる銀行が増えつつあります。背景には、有力銀行が国際業務の拡大による優位性を追求しているのに加え、低成長市場においても、将来の収益源として地固めを進めていることがあります。
オリバー・ワイマンの最新レポートは、経済ファンダメンタルズと構造的視点から魅力的な市場に焦点を当て、各銀行が金融危機後の制約に配慮しつつ、能力を活用できる独自の枠組みを構築する方法を示しています。