ホールセール向けロックボックスの進化: 好調の持続へ
Abstract
ホールセール向けロックボックスサービスは長年にわたって低迷してきましたが、ここにきて有望な市場として急浮上しています。この分野への積極的な進出を目指す銀行には、多くの収益拡大のチャンスが残っています。
セレントは最新レポート「ホールセール向けロックボックスの進化:好調の持続へ」で、ホールセール向けロックボックスサービスを提供する金融機関はこの先も好調な業績が見込めるとの見方を示しています。同サービスは過去10年間一ケタ台半ばの増収を確保してきましたが、小切手の処理件数が減ってもその成長率が持続するかどうか検証しました。
セレントは、大部分の金融機関が今後も成長を持続できるとみています。ただし、そのために一部の銀行は融資に依存する従来の体制からロックボックスプラッ トフォームのアップグレードと販売戦略の再活性化の両方に投資する体制へと移行する必要があるでしょう。また、既存の機能を有効利用するだけで成長を持続 できる銀行もあります。例えば、現在企業顧客の約70%がロックボックスに画像データベースを送信していますが、そのうち半数近くは銀行から紙ベースの データを受領しており、銀行と顧客の双方にとって無駄が生じています。
「金融機関がロックボックスサービスを拡大する際に、 通常莫大な設備投資は必要ありません。新規ソリューションの導入が必要な場合でも、アプリケーションサービスプロバイダーや委託業者の選択肢は一段と増え ています。」と、セレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したボブ・ミーラは述べています。
ホールセール向けロックボックス市場には、明確で実現可能なビジネスチャンスが広がっています。レポートでは収益拡大機会とコスト削減の可能性について取 り上げています。しかし、ビジネスチャンスを生かすためにはロックボックスプラットフォームの近代化がますます不可欠となっています。
本レポートは21図と7表を含む全64ページで構成されています。