ベンダー
English

ブロックチェーン:ブーム過熱にご注意【抄訳版】

Create a vendor selection project
Click to express your interest in this report
Indication of coverage against your requirements
A subscription is required to activate this feature. Contact us for more info.
Celent have reviewed this profile and believe it to be accurate.
We are waiting for the vendor to publish their solution profile. Contact us or request the RFX.
Projects allow you to export Registered Vendor details and survey responses for analysis outside of Marsh CND. Please refer to the Marsh CND User Guide for detailed instructions.
Download Registered Vendor Survey responses as PDF
Contact vendor directly with specific questions (ie. pricing, capacity, etc)
2016/05/22

Abstract

(英文レポート"Blockchain: Beware the Hype "の重要部分を抽出し翻訳しました。)

決済業界はブロックチェーンの可能性にいち早く注目した業界の1つです。しかし多くの最新テクノロジーがそうであるように、ブロックチェーンは過大喧伝されているきらいもあります。本レポートではブロックチェーンが決済に及ぼす影響を明らかにし、共有型帳簿をめぐる新たなエコシステムについて分析し、金融機関はブームに流されないよう警告しています。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 ブロックチェーンは決済にどのような影響を及ぼすか?

2

新たなブロックチェーンのエコシステムとはどのようなものか?
3 ブロックチェーンのブームが加熱しすぎる恐れはあるか?

我々は2014年の段階で「ブロックチェーンは最大限に活用されたとしてもニッチ分野の決済システムにとどまり、ビットコインは決済手段として利用されるが、エンドユーザーからは暗号通貨の複雑さが見えなくなる可能性がある」と結論づけましたが、今もその見方は変わっていません。短期的には、共有型帳簿の採用によりクロスボーダー決済や決済のバックオフィス機能の改善が進むでしょう。長期的にみると、中央銀行が独自の通貨を発行するようになれば、決済だけではなく銀行業界全体に大きな影響を及ぼすでしょう。

ブロックチェーン・エコシステムは現時点ではなお流動的ですが、①実践的なユースケースの発展②テクノロジーおよびツールの進歩③基本的なインフラの提供―という3つの分野において、何を提携し、何を自社で実現すべきかを区別するのは有効とセレントは考えます。

「ブロックチェーン」という言葉は比較的短い間に流行し、幅広い企業やプロジェクトがブロックチェーンを旗印に掲げるようになっています。ブロックチェーンのブームは過熱する恐れがあります。

「ブロックチェーンが魅力的なテクノロジーであることは間違いなく、潜在的な可能性は大きい。ただあらゆる問題を解決できる訳ではありません。したがって、ブームに流されることなく、目の前のビジネス課題を解決する上でブロックチェーンが最適なテクノロジーかどうか慎重に検討するよう提言します。業界内で最も慎重なプレーヤーは、ブロックチェーン・テクノロジーを基本的なコンポーネントに分解し、その中から最も魅力的な特性を金融サービスに合理的な方法で組み合わせようとしています。我々はそうしたアプローチを支持します」とセレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナス・バレイシスは述べています。

本レポートは11図を含みます。