「モノのインターネット」と損害保険【抄訳版】
2014/04/23
Can an Old Industry Learn New Tricks?
Abstract
(このレポートは2014年4月23日に"The Internet of Things and Property/Casualty Insurance" というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2014年7月10日に発行しました。)
世界は絶えず変化し、より一層つながりを持つようになっています。人、場、モノはこうしたつながりを通じて爆発的な量のデジタル情報やデータのやり取りをしています。こうして蓄積したデジタル情報は保存・分析された上で、予測、フィードバック、管理を行うための材料となります。「モノのインターネット」は損害保険ビジネスに変革をもたらすでしょう。
「モノのインターネット(Internet of Things)」は3つのそれぞれ関連しあう要素、つまり、ネットワークに接続されたセンサー、データストア、分析エンジンから成り立っています。
「こうしたデータは、保険対象となる案件のエクスポージャー、危険およびリスクをより正確に把握できるという点で、保険会社にとって画期的です。そして、こうしたデータの分析結果から、さらに、保険会社はフィードバックを作成し、損失につながる行動やパフォーマンスを管理することができるようになります」と、セレントの北米損害保険グループのディレクターでレポートを執筆したドナルド・ライトは述べています。
「モノのインターネット」を通じて保険会社は危険およびリスクに関する一次的データを入手することができ、損失を大幅に軽減するためのフィードバック管理手続きの策定も可能になるとレポートでは指摘しています。