2016年 生命保険契約管理システムの導入動向と今後の展望:北米編
Abstract
ここ2年間、生命保険会社の間では団体保険や任意保険といった新たな商品ライン向けに保険契約管理システムを新規導入する動きが続いており、最新システムの販売は好調を維持しています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 北米における生命・年金・医療保険契約管理システムの新規販売件数は? |
2 |
ここ2年間、販売が拡大傾向にあるベンダーは? |
3 | 北米の生命・年金・医療保険契約管理システムの市場規模は? |
本レポートは、北米の生命保険会社に契約管理システムを提供しているベンダー25社(27のシステム)から得たデータをもとに、同システムの新規成約状況を分析しています。また、2017年にかけての新規システム導入とアップグレードの見通しを予測しています。
北米の生命保険契約管理システム市場では、セレントが前回のレポートで取り上げた25のベンダーが競争上の優位を維持しており、これらベンダーの年間新規成約件数は平均26件となっています。
北米の保険契約管理システムの市場規模は、今後2年間はほぼ横ばいで推移するとみられます。
「保険会社の多くは既にレガシーシステムの置換を済ませていますが、そうでないケースもまだまだあり、既存システムでなんとか対応しようとしていますが、新たな商品ラインの投入に合わせて、あるいは戦略的目標の達成に向けて新規システムを購入する必要に迫られるでしょう。システム購入の判断に影響を及ぼすビジネスドライバーのいくつかは、レガシーシステムの維持を望む要因にもなっているため、保険契約システムの新規成約件数は横ばいで推移すると考えられます」と、セレント保険プラクティスのアナリストでレポートを執筆したカレン・モンクスは述べています。
本レポートで使用したデータは既刊レポート「2015年 北米保険契約管理システム:ABCDベンダービュー(生命保険編)」の執筆時に収集したもので、保険契約管理システムを手掛ける25のベンダーから提出されたRFIに基づいています。RFIでは、機能およびテクノロジーに関する情報に加え、顧客基盤や直近の成約状況についても質問しています。本レポートで示した予測はこのRFIの回答に基づいており、その内容はセレントのアナリストがベンダーと保険会社を対象に継続的に行っている取材によって裏付けられています。