ICICI BANK : 貿易サービス―複雑なものからシンプルなものへ
セレント・モデルバンク・オブ・ザ・イヤー2023、パートII
Abstract
ICICI Bankは、Customer 360の約束の一環として、顧客との関係を深め、継続的な技術革新とシームレスな提供に取り組んでいる。同行は、顧客への価値提供から内部業務の最適化に至るまで、業務のあらゆる側面にテクノロジーを組み込んでいる。ICICI Bankは、リテール・バンキングとコーポレート・バンキングの二つの顧客セグメントにおいて、六つの取り組みを通じて技術力を強化するというコミットメントを示した。セレントはこれらの取り組みのグループとしての総合的な強さを評価し、同行に最高の賞であるモデルバンク・オブ・ザ・イヤーを授与した。セレント・モデルバンク・オブ・ザ・イヤーは、銀行業務にテクノロジーを利用したベストプラクティスに与えられる賞であり、セレントから銀行に授与される最高の賞である。本ケーススタディレポートは、ICICI Bankのモデルバンク・オブ・ザ・イヤー2023の受賞を裏付ける二つのケーススタディの一つである。パート Iでは、銀行の業務効率を向上させつつ、クレジットカード顧客のライフサイクル全体にわたり顧客体験を著しく高めた、並行して実施されたいくつかの取り組みに焦点を当てている。
同行によるトレードサービス、デジタルプラットフォーム、およびソリューションへの投資は、この重要な業界セグメントに対するコミットメントを示している。トレードサービスの取り組みでは、「Trade Emerge」 「One Bank One Flow」 「TradeChain」 という実にインパクトのある三つのサービスを実現した。ICICI Bankは、スタートアップ向けの包括的なポータル、見込客を特定してクローズするための内部ソリューション、国内トレードのトランザクションを管理するためのエンド・ツー・エンドのソリューションなど、複数の次元にわたりトレードファイナンスサービスを強化するためにテクノロジーを活用しており、他の銀行が見習うべき力強い模範となっている。