InsurTechの新時代:イノベーション・エコシステムを活用するためのフレームワーク
2016/07/18
マイク・フィッツジェラルド
Abstract
外部のイノベーション・エコシステムを活用する方法は無数に存在します。その中から最適な方法を選ぶのは困難であり、イノベーション戦略の策定が難しくなることも考えられます。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 保険会社のイノベーションのエコシステム活用の障害となっているのは? |
2 |
イノベーションのエコシステムを利用する際には何を検討すればよいか? |
3 | 今後どのように進化するか? |
世界最大手の保険会社の中には戦略とイノベーションを連携させる協調的な取り組みを進めているところもありますが、多くの保険会社は成果を上げられずにいます。こうした戦略と業務の不協和音はイノベーションを阻む要因の1つになっています。レポートではこの点を詳しく取り上げます。
「イノベーションの取り組みは千差万別であり、保険会社ごとにどのようなイノベーションが必要かを明確にしない限り、取り組みの成果は限られるでしょう」とセレント保険プラクティスのシニア・アナリストでレポートの共著者であるマイク・フィッツジェラルドは述べています。
本レポートは、外部のイノベーション・エコシステムを活用しようとする際、何が障害となっているかを明らかにし、外部のイノベーションを活用するメソッドを各社に適した形で構築するためのフレームワークを示します。このフレームワークは、イノベーションプログラムに何を期待するか、また、スピード、リスク、リターンに対する各社の選好度を考慮しつつ構築するものです。そして、今後の展望を示してしめくくります。
アクセラレータへの取材のほか、保険会社のベンダーキャピタル、その他のベンチャーキャピタル、イノベーションサービスのプロバイダー、システムインテグレータ、アクセラレータ、保険会社のイノベーション責任者など幅広い関係者へのインタビューをもとに執筆しました。