自社開発 vs. パッケージ導入: 保険基幹系システム選定の新たなトレンド
2018/02/05
自社開発すべきか、パッケージソリューションを購入すべきか。レガシーシステムのリプレースに取り組む保険会社にとって、長年の悩みどころですが、最近は保険会社の意向が変わり始めています。
Key research questions
- 今日の「自社開発 vs. パッケージ導入」の議論の背景は?
- 今後、保険会社は自社開発を選択していくのか?
- 保険テクノロジーのベンダーは何に取り組むべきなのか?
Abstract
テクノロジーの自社開発が主流になるかどうかは定かではありません。しかし、自社開発を検討する理由は、以前より増えています。
よりオープンでインテグレーションしやすいシステムを望む声や、DevOpsやAPI、マイクロサービスなどのテクノロジーの登場の中で、保険会社はプラットフォームを自社開発する可能性を見出しています。さらには、保険テクノロジーの業界構造を細分化し、保険ソリューションの中核機能の中にInsurTechを組み込む可能性もあります。本レポートでは、これらの新技術やスタートアップの影響を受けた、保険基幹系システムの未来を分析します。
弊社はこれまで、数多くの保険会社の基幹系システムプロジェクトに関与したり、基幹系システムの構築手法(自社開発vs. パッケージ導入)について多くのディスカッションを重ねてまいりました。ここ数年は、ベンダーのパッケージソリューションの導入を好む保険会社が明らかに大勢でした。ところがここに来て、この「自社開発 vs. パッケージ導入」の議論が新たな熱を帯びてきています。