パンデミック後の支店ネットワーク:まだ死んではいない
2022/09/13
Abstract
支店はまだ死んではいない!
セレントの調査に回答した金融機関の大半は、支店チャネルの活動はロックダウン後に大きく回復し、コロナ前の水準を回復したと答えている。また、リテールバンキングの顧客の間ではデジタルチャネルによる取引が急増しているが、新たに金融サービス取引を開始する場合は依然として対面での取引が中心だった。「銀行の新規取引」の売上高に占めるデジタル販売の割合は平均27%にとどまっており、セレントが2020年10月に実施した調査と比べて統計的に変化していない。その結果、多くの金融機関はネットワークの効率性と有効性の向上に向けた投資に慎重になっており、大胆な動きはほとんどないようだ。
本レポートは、セレントの支店変革リサーチパネルの調査に基づくシリーズの1つである。2022年5月と6月に行った最新の調査では、合計で56件の回答を得た。この継続的な調査の目的は、北米で拡大している支店チャネルの変革というトレンドの目的、優先課題、リスク、障害、起こりうる結果について詳細に考察することである。