2014年 リテールバンキングのトップトレンド:テクノロジー進化が促す戦略の再構築【全訳版】
2014/02/28
Abstract
(このレポートは2014年2月28日に" Top Trends in Retail Banking 2014: Strategy Being Reshaped by Technology" というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2014年7月4日に発行しました。)
セレントは、銀行の経営幹部とそのエコシステムに関与する企業が注視し、対策を講じるべき2014年の10大トレンドを特定しました。
この分野で成功を収めるためには、経営幹部とテクノロジー担当者がともにテクノロジーに関する重要トレンドを熟知する必要があります。
以前は、企業の戦略がテクノロジーを決定するのが一般的な流れでした。大部分の企業はまず価値提案を策定した上で、それを実現するために必要なテクノロジーを特定していました。銀行に関しては間違いなくそれが主流となっていました。しかし時代が変わり、今や新規参入者の攻勢やテクノロジーに精通した顧客からの要求に促されるようにして、テクノロジー上の必須課題が、戦略を決定づけるようになっています。本レポートでは、バンキング関連のテクノロジー全体を牽引する次の3つのテーマに基づき、リテールバンキングのトレンドを明らかにしています。
- デジタルおよびオムニチャネル
- イノベーションと最新テクノロジー
- レガシーシステムとエコシステムの変革
「テクノロジーの進化や顧客行動の変化、さらにはビジネスモデルの急速な変化を背景に、銀行業界では大規模な変革が起こりつつあります。数年前にはサイエンスフィクションとしか考えられなかったことを実現するテクノロジーの進化が、銀行業界をめぐる長期トレンドを強力に変化させつつあります」と、セレント銀行グループのシニアバイスプレジデントのダン・ラティモア は述べています。