2006年 保険会社向けITおよびサービス業界のM&A案件
Abstract
2006年5月にセレントが予測した通り、保険会社向けITおよびサービスの分野では活発な企業買収が続いています。
「2006年 銀行向けITおよびサービス業界のM&A情勢」(2007年3月16日発行)に続き、セレントは最新レポートで保険ブローカー、サービスおよびテクノロジーの分野で2006年に発生した約70件のM&A取引について調査しています。これらの分野ではM&Aがさらに活発化し、買収金額も増加しています。
「保険会社向けサービスおよびテクノロジーの分野全般で、M&A活動が拡大し続けていくでしょう。その背景には、プライベート・エクイティ資金が流入していること、成熟企業が成長分野を取り込む必要に迫られていること、長期にわたる研究開発をせずに潜在能力やソリューション提案能力を拡充したいという企業の意図などがあります。」と、セレント保険プラクティスのマネジング・ディレクターでレポート執筆者のマシュー・ジョセフォウィッツは述べています。
本レポートでは、セレントが2006年5月に発表した、保険会社向けソフトウェアセクターにおける再編の動向予測を改めて検証しています。セレントの予測通り、とりわけテクノロジー企業の大型M&Aの件数が20件近くに増加し、中でも保険契約管理システムの分野にその件数が集中しました。
「2007年も、このペースが減速する兆しは見られません。既に2007年1-3月期には、2006年最も積極的に保険ブローカーの買収を進めたArthur J. Gallagher、Brown & BrownおよびHilb, Rogal & Hobbsの3社が計10件以上のディールを実行しました。またSkywire、ヒューレット・パッカード、トムソン、Pitney-Bowesによる保険関連テクノロジープロバイダーの大型買収案件もありました。プライベートエクイティ各社は、新たな視点からこの分野に注目しています」とジョセフォウィッツは述べています。
本レポートは10の図表を含む20ページで構成されています。